おでん たかさごおでん 高砂

青木 幹夫さん

金沢で愛され続ける関東風おでん。80年余りの歴史が染みた出汁の旨さ

平日でも午後6 時には満席になる人気のおでん屋。関西風の薄味が多い金沢のおでん屋さんにあって、醤油ベースの関東風おでんとして知られています。創業者が東京でタクシーの運転手をしていた頃に馴染んだ味が影響しているのだとか。出汁は創業以来継ぎ足しながら使っており、「しっかり出汁が染み込んだネタでなければ、たとえお客さんに請われても出さないよ」と3代目店主の青木さん。「丁寧」「誠実」な仕事で老舗の暖簾を守っています。一番人気の牛スジは、多い時で日に100 本は売れるそう。今では店の代名詞となった「カレーおでん」を始めるなど、日々の研鑽に余念がありません。